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小説 ピアス・・・最終話

この物語はフィクションです

でゎ お楽しみ下さい

朝陽差し込む中…

智也の手を握ったまま眠る陽子の姿がそこにあった

「陽子…ちゃん」

そう呼ばれて

陽子は目を覚ました

そこには起き上がりさえはできないものの

智也の笑顔があった

陽子は声を上げて泣いた

智也:「ごめん…俺まだ生きてるからさ」

そう微笑みながら陽子の肩をさすった

でも

陽子の涙は止まらなかった

一生分の涙じゃないかってくらい泣いた

そして

満面の笑顔で

陽子は智也に抱きついた

智也:「…ずっといるからね…僕は…陽子ちゃんのソバにずっと幸せになる陽子ちゃんを見守り続けるから…」

陽子は何も言わずただ頷いて智也に寄り添っていた

それから

数分後

智也は永遠の眠りについた

お通夜…

葬儀…

陽子は涙を見せなかった

━━━スタジオ

美紀:「陽子~今日このあとは?」

陽子:「ごめん美紀💦今日はさ」

美紀:「あれ!?今日だっけ!?」

陽子:「うん(*^.^*)」

美紀:「はいはい彼氏によろしく…彼氏に負けた(´ヘ`;)いつになったら優先順位変わるのやら」

陽子:「智也は智也だし美紀は美紀で💦」

美紀:「嘘嘘(笑)早く行きな!!今日は特別だしね」

小走りにかけていく陽子

今日は約束のご褒美の日

あの時見た景色が陽子の目の前に広がった

陽子:「智也さん!!見て~今日もこんなに綺麗だよ!!夕日」

そう言って

陽子は一つのピアスを夕日にかざした

陽子:「アタシ!!絶対幸せになるからね

それまでは約束だよ~ソバにいてくれるってやつ」

そう言って陽子は夕日に背を向け

1人で歩き始めた

おわり

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