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小説 ピアス・・・31

この物語はフィクションです

でゎ お楽しみ下さい

智也は感じていた

自分にはもうあまり時間が残されていないことを…

また

陽子も・・・

だからなのか

時間惜しむかのように2人いつも寄り添うようにいた

陽子:「ご褒美の日決めない?」

智也:「いきなり…」

陽子:「そう

決めたらその日までに元気になるかもしれないでしょ

病は気からってね」

智也:「そうはいうけどさ」

陽子:「いいの!決めるだけ…ね?」

智也:「決めるだけ…そうだね!気持ち大事だね」

本当に行けるのか…

行けないかも…

2人とも思っていたがそれを口にすることはなかった

いつにするかって

楽しげに相談していた

陽子:「この日に決まりってことで!」

智也:「うん…あっ!

そうだその日までこれ預かってて」

そう言ってベッドの横の引き出しから何かを取り出し陽子に差し出した

陽子:「…これ」

そう言って一瞬不安な表情を見せた…

智也:「そういうんじゃないから」

陽子:「じゃーどうして?

そういえばしてないなってさっき思ったんだけど」

渡されたのは智也のピアス…

智也:「イヤー検査とかで付けたり外したりしてたんだけどね

なくしそうだから陽子ちゃんに預かってもらおうと思ってて💦」

陽子:「そういうことね

じゃーこれはご褒美の日までの人質ということで(笑)」

智也:「かな(笑)」

病室内に2人の笑い声が響いた

つづく

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