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小説 ピアス・・・28

この物語はフィクションです

でゎ お楽しみ下さい

しばらく

空気が止まっていた…

慎司:「陽子ちゃん…」

陽子の頬を涙がつたっていた

しばらくまた沈黙が続いた

陽子:「…病院…病院どこ…」

慎司:「気持ちはわかるけど行かない方が…これは俺の意見だけど…智也のことは忘れた方がいい」

陽子:「…病院どこ…教えて!!」

まるで慎司の声が聞こえてないのか

陽子は慎司に攻め寄った

慎司:「智也は助からないんだよ!!だから」

陽子:「だから!?それが何?関係ない!!行きたい…だってまだアタシ気持ち伝えてない!!」

慎司:「今それを伝えてなんになるんだ!!お互いつらくなるだけだろ!!」

慎司は強い口調でいった

陽子はしばらく黙って涙拭いながら…

陽子:「つらいのは…今つらいのは智也さん!!アタシ…何もできないかもしれない…でも…でも

ソバにいたいの…だから」

その口調は

強い決意を感じさせる

そんな話し方で

陽子のその眼差しは真剣そのものだった

慎司:「…わかった」

陽子の態度…

真剣さ…

慎司はそれに負けた…そして伝えたのだった

智也の居場所を

つづく

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