この物語はフィクションであり登場する人物・団体・場所等は架空です
ストーリーは主人公である杏奈の語り口調で進みます
でゎ お楽しみください
…広樹から
連絡が…
一瞬目を疑った!
だって、1ヵ月以上経ってたから…
最後に逢ってから…
広樹》久しぶり…忘れられてるかな!?
だとしたら…仕方ないけど
忘れる訳ない!!
だって…
気持ち落ち着いてきてたはずなのに…
携帯の受信欄に
“広樹”
の名前を見たとき心が高鳴ったの
忘れていたはずの気持ちが…
杏奈》忘れるわけないょ!!今まで…なんで連絡くれなかったの!?!?
思わず返信してたあせる
ちゃんと返事がくるか…心配で携帯握りしめて返信を待ってた
広樹》ちょっと色々あって…もう彼氏とかできちゃってるよね!?
杏奈》できてる訳ないじゃん!!
返信した瞬間…
マサルの顔がよぎったが
それよりもアタシ広樹とのやりとりがが途切れてしまわないかということの方が心配で
広樹》色々…逢って話したい
杏奈》うん
広樹と逢える
それだけが頭をいっぱいにした
広樹に逢える!
そう思うだけでが高鳴る
早く逢いたい
そんなアタシの気持ちが車を走らせる…
早く逢って
広樹に抱きしめられたい…
ー待ち合わせの場所
初めて広樹に会った場所…
今日もアタシの方が先に着いちゃった…
「また…俺の方が遅かったな」
後ろから…
そう聞こえてアタシ振り返った
広樹:「今日も来てもらっちゃったな」
以前と変わらない広樹の笑顔…
でも…そこには違う光景が
車椅子姿の広樹がいた…
広樹:「…これか~事故でやっちゃってさ」
何も言えずにいたら…広樹が以前と変わらぬ笑顔で答えてくれた
更に
広樹:「で…まぁ意識ぶっ飛んでたもんだから連絡できんかった…ごめん」
アタシ…ただ聞いていた
広樹:「まぁ…これが原因じゃないけど女とも別れたしな」
その言葉を聞く頃には、涙で広樹の顔…ほとんど見えてない
広樹:「泣くなって…」
その瞬間…アタシ広樹にしがみついてた
いてもたっても居られず…そうしてるアタシがいた
広樹:「…ごめん」
杏奈:「…やっと…逢えた…」
涙がとまらない…
広樹:「…ほんと…ごめん」
そういって
アタシを抱き寄せて…
彼の腕の中で…
彼の温もりを感じた
第2章につづく
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