この物語はフィクションであり登場する人物・団体・場所等は架空のものです
ストーリーは主人公である杏奈の語り口調で進みます
でゎお楽しみ下さい
しばらく沈黙の後…
彼:「…ごめん…俺と別れてくれ!」
杏奈:「…えっ…どういうこと」
あまりに突然で…
彼:「言いにくいんだけど…実はあやが妊娠して…その…俺の子で…だから…」
はっ
あやってのはアタシの友達で広樹と出会うキッカケになったサイトを紹介してくれたやつ…
杏奈:「あやと…何どういうこと意味がわからないんだけど」
凄い事態なんだろうけどアタシ変に冷静
彼:「杏奈がやってるブログのやつ俺も実はやってて…あやに紹介してもらったんだけど…そんなかで色々やりとりしているうちにちょくちょく会うようになって…ほんとごめん…」
杏奈:「…であやと結婚するの」
彼:「…うん………」
杏奈:「…わかった」
彼:「ほんとに」
杏奈:「もういいから」
彼:「ごめん」
そういって背を向けて行っちゃった…
アタシどうしたらいいかわからない…
ただわかっているのは彼と別れたということと
その彼はあやと結婚するということ…
不思議と怒りはないんだよね
ただあまりにも想定外のことすぎて…
涙もでてきやしない
あの2人…リアでもサイトでも繋がってたんだ
アタシこれからどうしよ
だけど変にホッとしている自分もいるんだよね
その後…
相変わらず広樹からのはきてたけど
彼とのことを伝えはしなかった
なんとなくね…いう気になれないというか
そんな時…
広樹》会わない
って
なんだか無性に広樹に会いたい自分がいた・・・
できることなら今すぐにでも・・・会いたい
これって
ただ単に今の現状から逃げたいだけなんじゃないかって思ったりもした
でも
杏奈》うん・・・会いたい
その気持ちが勝ってしまった
それ日から
何度となくアタシと広樹は会うようになったんだ・・・
そんなある日
いつものようにたわいもない話をしていると・・・
なぜか
広樹がしばらく沈黙・・・・・・
それから
広樹:「・・・俺まじヤバいは」
杏奈:「何が?」
広樹:「杏奈にさ・・・・ハマりすぎ。杏奈はどうかわかんないけどな」
アタシ・・・ドキッってなった・・・・半端なく
その言葉にしばらくリアクションに困った
嫌とかではなく・・・うれしく・・・これも違うような・・・
なんなんだ・・・・・
したら
そっと広樹がアタシのことを包み込んできた
すごく暖かくホッとする感じになった
このままずーといたいって・・・・思わずいってしまいそうなアタシがそこにいた
その気持ちを読まれたのか
広樹:「今日・・・泊まっていけないか?」
思わず
杏奈:「うん」
ためらいは全くなかったし むしろアタシもそれを望んでたのかもしれない
一晩中
広樹の腕の中にいた・・・・・
凄い安心感の幸福な時間だった
だが
夜が明け
アタシは現実の世界に戻らなくてはならなかった・・・
できればこのままでいたかったけど
広樹には
彼女がいるし
アタシはそれを知ってて今があるから、別れてなんて言えないし・・・
彼もなにも言わず
そのまま
広樹:「またするから」
…とだけいったんだ
つづく
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